みなさんこんにちは。千葉県八千代市の指圧マッサージ施術所、勝田台指圧院です。
当院では回数券というものを売っておりません。その理由はいたってシンプルで、私は回数券が好きではないからです。その理由は大きく2つあります。
①回数券はお客さんにとってデメリットがあるから
まず1つ目の理由としては、回数券はお客さんにとってデメリットがあるからです。こういう風に言うと必ず反論があると思います。「指圧や整体は1回では良くならない。良くなるためには回数をかける必要がある。そうであれば、金銭的負担を少しでも減らすために回数券を設けることがお客さんのためになる。むしろ、安くする分お店にとってはデメリットだが、お客さんのためを思って回数券を売っている」というような屁理屈を良く聞きます。
「良くなるためには回数をかける必要がある」「回数をかける必要があるのであればお客さんの金銭的負担を減らしたい」という考えについては私も全く同意見です。ただ、いただけないのが、「お客さんの金銭的負担を軽減する方法が何故『回数券』一択なのですか?」という点です。
つまり、回数を通うためのお客さんの金銭的負担を減らすのが目的であれば、『回数券を売る』のではなくて、『ポイントカードを渡してポイントがたまったら値引きをする』でも良いはずです。
いえ、ポイントカードでも良いどころか、最初にまとまった金額を前払いしなければいけない回数券よりも、毎回通常料金を払ってあとで値引きをしてもらうポイントカードの方が圧倒的にお客さんのためになります。
ポイントカードであればその都度の料金しか払っていない訳ですから、途中で通うのをやめたとしてもお客さんは損をしません。しかし、まだ受けていない施術の分をまとめてまとめて前払いする回数券では、なんらかの事情で途中で通うのをやめた場合に損をするのはお客さん側です。これが私の言う『回数券はお客さんにとってデメリットがある』という点です。
そのはずなのに何故か、整体業界ではポイントカードではなくて回数券が一般的です。結局のところ、回数券は最初にお金が入ってくると言う性質上、取りっぱぐれがないという点でお店側には都合が良いのです。本当にお客さん側の負担を考えているのであれば回数券ではなくてポイントカード制にするはずですからね。これが私が回数券が嫌いな理由の1つ目です。
②回数券は会計処理が面倒だから
私が回数券が好きでない理由の2つ目は、会計処理が面倒だからです。
通常であればお客さんからいただいた施術代金は会計上『売上』として計上します。これは別に普通のことですよね。ただし、回数券を売った場合は違います。まだ提供していない未来のサービスのお金を先に受け取っているだけなので、その時点では『売上』にはなりません。
回数券を売ったときは『売上』ではなくて『前受金』として処理します。そして、サービスを提供する度にその分を『前受金』から『売上』に振替処理をすることになります。たとえば6回分の回数券を売っているのだとすれば、6回に分けてその都度売上計上するということです。その6回分のサービスを提供し終わるまでは帳簿上は前受金という勘定科目で管理しなければなりません。
この前受金を管理するのが結構面倒なのです。お客さんごとに前受金の残額を管理する必要がありますので、お客さんが少なければまだ良いのですが、お客さんが多い場合は管理が非常にやっかいなことになります。それに、もしもお客さんが回数券を使い切らずに来るのをやめた場合には帳簿上『前受金』としてその金額が負債項目に残り続けます。そういうお客さんが増えれば増えるだけ帳簿がゴチャゴチャになってきます。これが私が回数券が好きではない理由の2つ目になります。
あと、これは余談になりますが、上記の会計処理についてよく分からずに回数券を売っていて、売った時点で全額売上に計上してしまっているお店もあるようです。私は過去にそういう話を聞いた事があります。ですがそれは売上を過剰に多く見せる粉飾という行為に当たります。私は前職が経理事務だったこともありその辺りの知識が多少ありますが、最初からずっと整体業界にいて一般の会社などでの勤務経験がない方の中にはそういうことを知らない人もいるようです。当たり前の話ですが商売をするためには専門分野以外にも一般的な知識は必要なのです。
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