腰痛治療とお腹の指圧

 みなさんこんにちは。八千代市勝田台にある指圧マッサージ整体院、勝田台指圧院です。

 少し前にお客様から聞いたお話で「前に行っていた整体院でやたらと長い時間、しかも結構な強さでお腹を圧されてそれが痛くて嫌だった」というのがありました。何故その整体師さんがそのような施術をしたのかの真意はわかりませんが、そのお客様は腰痛があったので腰痛治療のために腸腰筋を圧そうとしてそうなったのかもしれません。

 腸腰筋というのはTVとかでも度々取り上げられるので、聞いたことがある人もいらっしゃるかもしれません。正確には大腰筋と腸骨筋という2つの筋肉からなっており、腸腰筋というのはその総称なのですが、その腸腰筋は腰痛に大きな関係があるということをTVなどでもしょっちゅう耳にします。それもあってか『腰痛』と聞くと「それは腸腰筋が原因ですね」と決めつけてしまう整体師さんなどもいらっしゃるようですが、必ずしも腰痛=腸腰筋が原因とは限りません。

 そもそも腸腰筋というのは何をするための筋肉かというと『歩行』するための筋肉です。人は歩くときには左右の足を前後させて進むと思いますが、その際に後ろにある足を前に移動させるのに力を発揮するのが腸腰筋なのです。この時に腸腰筋が硬くなっていて上手く作用しないと、腰を反ることで無理矢理後ろの足を前に持ってくる動作になりますので、これで腰を痛める人がいるのです。また、椅子に座っている状態ですと腸腰筋は弛んでいるので、長時間椅子に座っていて急に立ち上がると、弛んだ状態に慣れてしまった腸腰筋が急に伸ばされますので、そのときに腸腰筋が上手くが伸びないことがあります。そうなると伸びない腸腰筋の代わりに腰が反ることで無理矢理立とうとするのです。これで腰を痛める人もいます。

 つまり、歩いていると腰が痛くなる人、立ち上がるときに腰が痛くなる人は腸腰筋が原因の可能性があると言えるでしょう。

 ところが、冒頭でお話ししたお客様の件に話を戻しますが、その方は『前屈みになった時に腰を痛めた』そうです。前屈みになる動作の際に痛みの原因になるのは、どちらかというと腸腰筋の硬さよりも背中の筋肉の硬さの方なのです。

 前屈みになる際に人は、背中を丸めることで前屈みになるのです。腰が曲がって前屈みになる訳ではありません。あくまで背中全体を使って前屈みになるのです。なので、この動作の際に腰痛が出た一番の原因は腸腰筋の硬さではなく『背中の筋肉が硬くなっていて上手く背中を丸められなかったから腰に負担が来た』と言えるでしょう。現にその方は、背中の筋肉を時間をかけて緩めたら腰痛が治りました。もちろん腸腰筋も関係が無いわけではないので、腸腰筋を圧すこと自体はよいのですが、優先順位でいうと背中の施術の方を重点的にすべきだったのだと思います。

 あともう少し話を付け加えるなら、その方はお腹を強めに圧されて『不快な痛みを感じた』とおっしゃっていました。基本的には、正しく筋肉を圧せていれば痛気持ちいいと思うことはあれど、不快に感じることはないはずなのです。それなのにお腹を圧されて不快な痛みを感じたということは、そもそもきちんと腸腰筋を捉えられていなかった可能性があります。ずれたところをグイグイと強く圧されれば、それは嫌な痛みを感じます。なので不快な痛みを感じる場合は、そもそも正しくない施術である可能性があるので、「痛いのでそこを圧すのはやめて下さい」と施術者に伝えることも必要ではないかと思います。そして、それに対して「もう少し我慢してください」などといってやめてくれない施術者はかなり要注意だと思います。


勝田台指圧院

八千代市勝田台にある指圧マッサージ整体院です(佐倉市西志津からも徒歩圏内です) 指圧は肩こり、腰痛、自律神経の乱れなどに効果的です

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