2024.08.09 12:00肩こりの施術 肩こりとは、首から肩口にかけての筋肉の血流が悪くなることによって、肩の辺りが重だるく感じるようになることです。筋肉の血行不良ですので、肩関節の中に炎症が起きる肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)とは異なります。 肩こりにおいて血流が悪くなる筋肉は、主に僧帽筋と肩甲挙筋という筋肉です。僧帽筋は首から背中の方に向かっていく菱形の大きな筋肉で肩甲骨にも付着しています。肩甲挙筋は首の横側から肩甲骨の上の方に伸びている筋肉です。この2つの筋肉の共通点は首と肩甲骨を繋いでいるというところになります。そして、この2つの筋肉の血流が悪くなる大きな要因は、肩甲骨の動きが悪いということであることが多いのです。なので、肩こりの施術については肩甲骨周りの筋肉を緩めるというのが大原則ではあるのです。ただし、それだけで終わってしまうと肩こりは根本的には解決しません。 肩こりの主な原因は肩甲骨の動きの悪さです。しかし、肩甲骨の動きの悪さに関わっている筋肉はなにも肩甲骨の周りにある筋肉だけではないのです。そうであれば、そこもケアしておかないと不完全な施術になってしまいます。 肩甲骨の周り以外で一番肩甲骨の動きに関係しているのは上肢(腕)です。そもそも肩甲骨の筋肉は、肩甲骨から始まって上腕骨(腕の肘から上の部分の骨)に付着している筋肉が多いのです。また、上腕の筋肉である上腕二頭筋や上腕三頭筋も肩甲骨から始まって腕に付いている筋肉なのです。なので、上腕の筋肉が血行不良で硬くなると肩甲骨の動きに影響を与えます。その点から肩こりの施術においては上腕の筋肉の緊張を緩めることが意外と重要なのです。 また、前腕(肘から手首まで)の筋肉も割と重要です。前腕は橈骨と尺骨という2本の骨で構成されています。人は手首を返したりするときに腕を捻りますが、この腕を捻るという行為は橈骨と尺骨という2本の骨が回転して交差することで行っています。当然、それを行うためには橈骨や尺骨に付着している筋肉が働く訳ですが、それらの筋肉が疲れて硬くなっていれば動きがスムーズではなくなります。そして、前腕は上腕と繋がっていますので、前腕の動きがスムーズでなければ当然、上腕にもストレスがかかるということになります。なので、上腕と併せて前腕のケアも必要となるのです。 あともう一つ、肩こりにおいて重要な箇所は背骨の際になります。実は肩甲骨が動くときには背骨が動いてしなることで肩甲骨の動きを補助しています。ですので、背骨の動きが悪いと肩甲骨の動きも悪くなるのです。従って、背骨を動かす筋肉である脊柱起立筋群(なかでも特に背骨の際に付着している多裂筋)の硬さを和らげることも重要ということになります。 以上、肩こりの要因である僧帽筋と肩甲挙筋の血流の悪さの原因となっている部分について述べてきましたが、当然既に硬くなっている僧帽筋や肩甲挙筋を直接緩めることも必要です。それについてもポイントはありまして、特に肩甲挙筋のアプローチの仕方が重要になってきます。肩甲挙筋という筋肉は僧帽筋の下にある筋肉ですので、うつ伏せで寝ている状態で上から圧しても僧帽筋が邪魔してなかなか届かないのです。そのため当院ではうつ伏せだけではなく、横向きと仰向けの体勢でも施術をしていきます(肩甲挙筋にアプローチする際には特に仰向けの施術が有効です)。これらの施術で僧帽筋と肩甲挙筋の血流は大分改善されると思われます。 まとめますと、肩こりの施術においては、上肢(上腕と前腕)、背骨の際、肩甲骨周り、僧帽筋、肩甲挙筋に対してアプローチすることが重要であると言えると思います。千葉県八千代市の指圧マッサージ施術所 勝田台指圧院勝田台指圧院八千代市勝田台にある指圧マッサージ整体院です(佐倉市西志津からも徒歩圏内です) 指圧は肩こり、腰痛、自律神経の乱れなどに効果的ですフォロー2024.08.11 12:00腰痛の施術2024.07.24 12:00浪越指圧について0コメント1000 / 1000投稿
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